2013年04月24日

ニセモノの自然素材について

ニセモノの自然素材TVや雑誌などで、自然素材の良さが宣伝されるにつれて、例えば無垢材を使用したフローリングを採用する住宅会社が増えてきました。

ところが、この無垢のフローリングに、ウレタン塗料を塗っている会社も多く見られます。

ウレタン塗料自体は、国が定めた基準のF☆☆☆☆をクリアしたものがほとんどなので、大抵の人には影響が少ないと考えられています。厚い塗膜が無垢材をコーティングしますから、傷つきにくくなるという理由で採用しているようです。

ちなみに、このF☆☆☆☆というのは、建材がホルムアルデヒドと言う化学物質を出してしまう量が、一番少ないグレードのものにつけられる等級です。このグレードの建材は、建築に使う量を制限されません。だから、多くの人には安全ということになっています。

しかし、ものは言いようで、実際F☆☆☆☆以下のものは、使用が制限されているわけですから、そういう風に言われると、危険性を含むと感じる人も多いでしょう。

適切ではないことはあえて承知で例えると、F☆☆☆☆の建材をたくさん使う事は、「直ちに健康に影響があるものではない」といった感じでしょうか。

大抵の人には影響がなくとも、人体に有害なトルエン・キシレンといった溶剤を含んでいるため、シックハウス症候群などの敏感な人には、あっという間に反応が出てしまいます。

また、シックハウス症候群の原因になると考えられている有毒化学物質は、60種類以上にもわたりますが、このF☆☆☆☆の基準は、そのなかのたった2種類にしか適応されません。

ですから、極端な話ですが、ホルムアルデヒドは基準値以下なのに、残りの58種類の有害化学物質が出ている、そんな建材でも、基準さえ通ればF☆☆☆☆のグレードが認定されてしまうのです。

結局、自然素材は自分自身の目や肌で触れてみて、その空間に身を置いてみるのが一番確かな方法です。

自分の目や肌で確かめれば、自分にとってそれが必要なものなのかどうかが、すぐに分かります。

そういう意味で、私たちは、自然素材に興味を持ったら、いろんな自然素材を実際に触れに行くことをお勧めしています。そうして初めて、ニセモノの自然素材と本物の自然素材の区別がつくと言うものです。

話は飛びましたが、無垢材、ひどい時には無垢の柄を印刷した合板に塗料を塗って、それを自然素材と言って売り出しているケースがあります。

これは、とても誤解を招く表現だと思います。

ニセモノの自然素材自然素材の良さを求めて、無垢のフローリングを相談したのに、コーティングされたフローリングを勧められる事も多いようです。

塗料を塗ることで無垢材を傷つけにくくするのはいいのですが、そうすることで、無垢材の特徴である保温効果や調湿効果が無くなってしまいます。そうすると、合板フローリングと同じ、真冬にホットカーペットや床暖房などの暖房器具に頼らないと、床が冷たくて直に座っていられないという状態になります。

これでは、せっかく無垢フローリングにした意味がありません。

例えば、無垢の板と、塗料を塗った板とを冷蔵庫に入れて、冷え方を比べてみれば、違いがよく分かります。塗料を塗った板はいつまでも冷たく残ります。冬場に素足でいられない家は、このような塗料を塗ったものを床材に用いてしまうからです。

私たちは、徹底して国産の無垢の床材をお勧めしています。例えばパイン材のような外国材は、丸太で輸入される場合、日射と雨風にさらしっぱなしの長い船旅の間、生木を腐食やカビから守るために薬剤の使用が不可欠です。

更に丸太に関しては防虫処理が義務付けされているため、比較的価格が安いこともあって日本でも多く使われていますが、健康に良い素材と言う観点から見ると、せっかく無垢材を使いながら、その材料として薬漬けになっている材木を選んでいることに、私たちは疑問を感じます。

もちろん、全ての外国材が薬漬けだからダメだということはありません。全て国産の材木100%で作るのはいいことですが、コストの問題もありますし、材木自体の好みの問題もあります。

大切なのは、外国材を加工した無垢のドアなど、キチンとしたメーカーを選ぶことです。

家は呼吸するもの。杉や檜など自然のままの無垢材を用いた建築は、反りが出たりすることがありますから、そういうものを気にする方にはお勧めすることはできませんが、健康に良い住まいを作ることを考え、プロとして出した結論です。

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